高市氏、与党幹部らとの昼食や夕食の機会を増やしている

6月17日、エビアン・レ・バンでのG7会合後、フランスのアルシャンで記者会見を行う高市早苗首相。写真:AP/Laurent Cipriani

Japan’s Prime Minister Sanae Takaichi speaks during a media conference in Archamps, France, after a meeting of the G7 in Evian-les-Bains, Wednesday, June 17, 2026. (AP Photo/Laurent Cipriani)

東京
高市早苗首相はここ数ヶ月、与党幹部らと昼食や夕食を共にし、親睦を深める時間を増やしている。これは、自身の指導スタイルに対する党内の不満を和らげようとする動きの表れとみられる。

こうした動きの背景には、高市氏が今年初めに突然の早期総選挙に踏み切ったことや、選挙による国会日程の逼迫にもかかわらず2026年度予算案の期限内成立を強く求めたことが、一部の与党議員の反発を招いたという事情がある。

「首相は亀裂が広がっていることに気づいていなかった」と首相周辺者は語る。これは、予算案をめぐり激しく反発する野党との交渉を担っていた自民党参院議員らと、高市氏との間に生じていた摩擦を指している。

自民党と日本維新の会による与党連合は参議院で過半数を確保しておらず、予算や法案の成立には野党の協力が不可欠である。一方、より強い権限を持つ衆議院では、2月の総選挙で圧倒的多数の議席を確保しており、状況は異なっている。

高市氏はこれまで、議員仲間らと食事を共にし、結束を図るような慣行を避けてきたことで知られていた。しかし、その姿勢に変化の兆しが見え始めている。

共同通信がまとめた首相の動静記録によると、4月以降の約2ヶ月間で高市氏が党幹部らと食事を伴う会合を持った回数は、それ以前の5ヶ月間で確認された5回をすでに上回っている。

4月7日に予算案が成立した後、高市氏は自民党参院幹部を公邸での夕食会に招き、国会での成立に向けた地ならしに尽力したことへの感謝を伝えた。

5月下旬には、首相との関係が良くないとされる自民党参院幹事長の石井準一氏らと食事を共にした。

石井氏は数十人の自民党参院議員からなるグループの結成を主導しており、その動きは、政権に対抗して自身の影響力を示そうとしているのではないかとの憶測を呼んでいた。

事情を知る関係者によると、公邸での夕食会で高市氏は石井氏に個人的な話を披露し、その後、化粧品や石鹸を互いに贈り合うなど、両者の関係改善を示す場面も見られたという。こうした会食の増加は、現在の国会会期が終盤を迎える中で見られる動きです。国論を二分しかねない課題――例えば、国旗の冒涜(ぼうとく)に対する罰則を設ける法案や、国会議員定数の削減案など――について、高市氏が与党内でいかに幅広い支持を取り付けられるかが注目されています。

高市氏は昨年10月の首相就任以来、比較的堅調な国民の支持を得てきましたが、党内には依然として、同氏の強引な政治手法を批判する議員も存在します。

首相官邸関係者によると、高市氏は今後もこうした会食を続けていく見通しです。

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